ワイヤレスマイクの周波数について ~音響よもやま話~

SONY(ソニー)のワイヤレスマイク「UWP-D11」。受信機と送信機の写真。 イベント音響

先日、イベントのPA音響をさせていただいたときのことです。現場でテレビ番組の収録があり、PA音響もテレビ収録もワイヤレスマイクを使用するため、周波数を分けて電波が干渉しないようにしようという打ち合わせをしました。

あまり知られていないのかもしれませんが、ワイヤレスマイクは基本的にB帯という帯域が使われており、さらにB帯の中に30チャンネルの周波数が存在します。このチャンネルを使い分けることで混線することを防ぎます。

チャンネルはB-11やB-23みたいな感じでB-〇〇(2桁の数字)で表記されます。メーカーによっては独自の表記をすることもあり、混乱することがあります。頼むから統一してほしい!(切実)

B36と表示されているのが現在のチャンネル。その下には周波数も表示されている。

チャンネル数は30あるものの、実際に同時に使うのは最大6波までに抑えることが推奨されています。

これは、周波数を分けても近しい周波数だと干渉しあう可能性があるため、干渉することを完全に避けるためには6波にとどめるのがベストなためです。

簡単にですがB帯についてまとめてみました

とはいえ実際の現場では仕方なく同一グループで2波使うこともあります。その場合はワイヤレスの距離に注意しながら、問題ないか事前にチェックします。

今回は周りに建物のない広場のような場所でしたので、PAとテレビの音声さんがお互いに周波数を融通しあえば解決しましたが、

大きな施設が近くにあると館内放送やステージ音響に常設のワイヤレスマイクがあったりします。

ですので、大きな施設の中では使えるチャンネルは制限されたり、またはワイヤレスを一切使えないなんていうところもあります。

ワイヤレスを使用する場合は前もって施設の方に確認することが重要になります。

それでも思わぬ干渉を受けたりすることはあるので、現場で設営が終わったあとは周波数が空いているかチェックすることも大事です。

大抵の受信機には空いている帯域をスキャンする機能が備わっています。スキャンできないときでも、送信機の電源を入れていないのに受信機が反応していたら要注意です。

大抵の受信機にはスキャン機能が付いているので、空いている帯域を見つけることができる。

ところで、ワイヤレスマイクはチャンネルが変更できることが当然かと言いますとそんなことはなく、1波しか使えないチャンネル固定のワイヤレスもあります。

これだと今回の現場ような周波数の変更が必要になった場合に困るので、できれば複数のチャンネルを持つワイヤレスがおすすめです。

テレビの撮影のような場合は一度にたくさんのワイヤレスを使うことが多いですが、ステージなどのPAではそこまで必要となることは少ないので、30波全部を使えるワイヤレスでなくても良いと思います。

撮影で使うワイヤレスの定番はSony。電池駆動で取り回しやすくコンパクトで30波使用可。出力はミニプラグのためPA音響には不向き。

個人的には12~16波ぐらい切り替えられるものであれば使えるかなと思っています。これは使われる方の環境次第ですので、あくまで個人の感想です。

こちらは16波まで使えるCWM-PLUSシリーズ。電源が必要で受信機が大きいが、キャノンやフォンのプラグに対応している。

今回はB帯のワイヤレスについて書かせていただきましたが、最近は2.4Ghzのワイヤレスも普及しています。こちらについてはまたいつか書きたいと思います。

演者さんが動き回る現場などではケーブルのわずらわしさがないワイヤレスが非常に便利ですが、その運用方法には色々と注意点があり、実は工面しながら使用しているというお話でした。


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